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804話

「8月2日、曇り。この日は私にとって、まるで地獄に迷い込んだかのようだった。暗く恐ろしく、想像すらできないほどで、そして息子の明明は地獄の悪魔と化してしまった。自分がどうなってしまったのか分からない。昼寝をしていた時から体中が耐え難いほど火照り、まるで内側から炎が燃えるようで、同時に耐え難い空虚感に襲われた。ふと夫のことを思い出し、その瞬間、彼と触れ合いたいという衝動に駆られた。でも長兴は仕事が忙しく、毎日夜勤で、昼間は彼の休息時間だ。邪魔するわけにはいかない。そこで浴室に行き、シャワーを浴びて、心の焦りと空虚感、そして体の火照りを和らげようとした。

ただ浴室に入ってから、自分が間違っていた...