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78話

恐怖の衝撃が過ぎ去ったのか、あるいは朦朧とした意識の中で陳肖が無事だと聞いたからなのか、楊芸芸も目を覚ました。

目を開けて張培華の姿を見るなり、楊芸芸は緊張した表情で尋ねた。「張さん、うちの陳肖は見つかった?」

「安心して、もう病院に運んだよ。たぶん大したことないよ」

「よかった、よかった」

楊芸芸は独り言のようにつぶやきながら、すぐに顔を覆って苦しみ始めた。

彼女がまだ自分を責めているのではないかと思い、あの時陳肖を引き上げられなかったことを、姜陽は彼女の側に行って支えながら言った。「芸芸、あまり考え込まないで。こんなことは誰だって起きてほしくないことだし、君のせいじゃないよ」

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