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738話

「ハゲ男は電車や地下鉄で何度か痴漢行為をしたことがあったが、いずれも成功しなかった。もし自分が裏社会の人間だとひと目でわかるようなタイプでなければ、通報されて警察に突き出されていただろう。まさか今日、バスの中で痴漢行為が成功するとは思ってもみなかった。

彼の考えでは、目の前の女はきっと売春婦に違いない。そうでなければこんな露骨な格好で、しかもお尻にプラグまで入れているなんて、とてつもなく刺激的だった。

姜陽の細くしなやかな手が自分の反応を引き出し、指を動かし始めるのを感じた。

ハゲ男は体を硬直させ、もう姜陽に自分の凄さを味わわせたくてたまらなくなっていた。

彼はわざと自分の反応を相手の...