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670話

姜陽は顔を真っ赤にして振り返り、若い男性を睨みつけた。彼女の鋭い視線に怯んだ青年は、それ以上手を出すのを諦めた。

この間も列の中からは、からかいや冷やかしの声が絶えなかった。

「お嬢さん、一晩いくらなの?」

「お嬢さん、結婚してる?」

「パンストだけで出てきたの?パンツ買う金もないの?」

「マジやばい、濡れてるみたいだぞ……」

姜陽の格好が騒ぎを引き起こし、唐揚げ店の店員が慌てて叫んだ。「皆さん、きちんと並んでください、列を乱さないで」

「乱したいわけじゃないよ、この美女の格好が僕らをソワソワさせるんだ!」と姜陽の後ろにいた青年が大声で言った。

その言葉に、周囲から笑い声が沸き...