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606話

「それに、君たちもだろう。あの若いカップルは、後ろの席でイチャイチャしたかったんだろうな」中年男性が笑いながら言った。

「本当?」姜陽が色っぽい息遣いで尋ねた。

「そうじゃなきゃ何のためだと思う?後ろには出口もないし、暗い隅っこで親密になりたかったんだよ」

その言葉を聞き、姜陽は先ほど見られてしまった恥ずかしさが少し和らいだ。少なくとも映画館でこんなことをするのは自分だけではないのだ。もっとも、彼女の大胆な行動は誰も想像できないレベルのものだったが。

さらに10分が過ぎ、二人はついに限界を迎えた。

中年男性の最後の激しい動きを感じ、姜陽は急いで言った。「中に...中に出さないで」

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