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60話

「こんな子に育てたのだから、この父親も相当なものだろうと思ったけど、どうしてこんな下劣なことができるのかしら？」

姜陽は趙楽楽の頭を撫でながら、趙愛民がどれほど人間として最低でも、子供は結局無垢なのだと思った。

そして趙愛民も明らかに知っていた。彼がどれほど陰湿な考えを持っていようとも、子供にそれを知られるべきではないということを。だからこそ、あのような教育理念があり、幼い頃から趙楽楽に男とは何かを教えてきたのだろう。

趙愛民の家に入る時、姜陽はもう出かける時のような動揺はなかった。彼女は突然ひらめいた。もしかしたら趙愛民との性行為を避ける方法があるかもしれない。

趙愛民はまるで待ち構えて...