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556話

彼と陳燕は軍隊時代に、休暇で帰省した際に家で紹介されて知り合った。

妻は美人ではなく、自分と同じく純粋な田舎者だったが、結婚してこれほど長い年月、二人はずっと寄り添ってきた。陳燕は自分が稼げないことに対して一言の不満も言わず、いつも「頑張れば、きっといつか良くなる」と励ましてくれていた。

彼は軍隊から戻って一年間警備員をしていたが、結婚後は家庭の負担が重くなり、機械工場で運搬作業員になった。それから八年が経っていた。

妻が乳がんになった時、治療費がなかった。江耀が適切に援助の手を差し伸べてくれなければ、どうすればよかったのか本当に分からなかった。

妻は手術を受けたものの、まだ化学療法に...