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510話

外に出る時、恐怖と不安が自然と湧き上がってきた。夫に見つかることを恐れるのではなく、曹磊に対する恐怖だった。

曹磊はまだ年若く、精神的に完全に成熟しているとは言えない。考えずに行動し、思いついたことをすぐに実行してしまう。前回の二度は彼女を崩壊寸前まで追い込んだ。今回は一体どんな辱めを受けるのだろうかと思うと——。

姜陽はエレベーターで3階に上がり、心臓が早鐘を打つ中、非常階段へと急いだ。案の定、そこには曹磊がいた。

姜陽を見つけると、曹磊の目が輝き、にこにこと笑いながら言った。「おばさん、やっと来たね」

姜陽は冷たい表情を浮かべて言った。「こんな遅くまで、明日は学校ないの?家から出て...