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436話

頭の中で夫との温かい思い出が次々と浮かんでは消えていく。

出会いから恋愛、結婚、そして子供を産むまで……夫婦二人には、どの時期も忘れられない素晴らしい思い出があった。

夫はあの方面では物足りなかったけれど、精神面では彼女に大きな幸せを与えてくれていた。

だが、波のように次々と押し寄せる衝撃に、その思い出はあっという間に掻き消され、身体の強烈な刺激と快楽に取って代わられていった。

浅黒く肥満体の男が床に座り、彼女の両脚を地面から持ち上げ、獰猛な表情で、まるで狂った獣のように絶え間なく突き上げている。

彼女は嵐の海に漂う一葉の小舟のようで、自分の身体をコントロールすることも、こ...