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363話

江耀はこの時、姜阳がいる寝室から何かもごもごとした声が聞こえてきたような気がした。とても曖昧な音で、何の音なのか分からなかったが、それが余計に好奇心と不安を掻き立てた。自分の愛する姜阳は、今頃あの背の高い外国人男性に激しく弄ばれているのだろうか。

そう思うと、江耀は立ち上がり、目の前の妖艶な美玉を抱き上げた。美玉は両腕で江耀の腕を抱きながら艶やかに笑い、二人は別の寝室へと向かった。

今夜の美玉の様子は、江耀に彼女への認識を新たにさせた。以前、姜阳の仕事帰りを迎えに行った時に美玉を二度ほど見かけたことがあったが、その時の彼女はとても高慢で冷淡で、まるですべてを見下しているようだった。仕事の話...