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154話

老張の思惑は見え見えだった。姜陽が熟睡している間にもう一度関係を持とうと目論んでいたのだが、手を出す前に姜陽は目を覚ましてしまった。

姜陽が目を覚ましたのを見て、老張はそれ以上の行動に出なかった。どう考えても、同じ会社の董事長として、姜陽が熟睡している隙に、そのようなことをするのは、決して誉められた行為ではないからだ。

幸い姜陽も何も言わなかった。言えるはずもない!結局のところ、老張は男性なのだから、そういった欲望を持つのは当然のことで、それは非難されるべきことではないのだから。

姜陽はベッドから起き上がり、服を着ると言った。「老張さん、物件の場所を見に行きましょう」

昨日は一日中遊ん...