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84話

姜貴人の顔色は何度も変わったが、結局何も言えなかった。

李妃は彼女たちを見て退屈さを覚え、立ち上がって退出の礼をした。「臣妾はこれで退出させていただきます」この皇后はますます偽善的になっている。見ているだけで目障りだ。万歳爺もそれをご存知のことだろう。

慕桑は心の中で感嘆した。なんて個性的な人だろう。

御膳房の大鍋では黒米、黒豆、ピーナッツ、粟、ハトムギ、山芋豆、百合、クルミ、ヒシの実、龍眼などの八種類の食材を使った八宝粥が煮込まれていた。

腊八粥の香りが各宮殿に漂い、小宮女たちの凍えて青紫になった顔にも笑みが浮かんだ。今日は美味しいものが食べられる。腊八節を迎えるのだ。今日は仕事を間違えて...