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7話

「何か面白いことでもあったのか」というように、発作的に笑い止まらなくなり、しばらくして慕桑が焦っているのを見てようやく笑いを抑え、良心的に慕桑を安心させた。「いいよ」

皇帝の端正で優美な顔立ち、特にあの瞳を見つめる。漆黒で底知れず、古い深井戸のように波一つ立てない目は、思わず引き込まれ、探りたくなるほどだ。薄い唇は人を魅了して止まない。帝王とは生まれながらに薄情な存在なのだろう。

この人は笑いのツボが浅いな、でも美しい人が笑うとほんとうに素敵だ。特に普段は笑わない美人が笑うとより一層味わい深く、まるで月下美人が一瞬だけ咲くような感覚。あの言葉はどう言ったっけ「容姿に惹かれ、才能に落ち、人柄...