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37話

幽蘭は郁離が落ち着きなく動き回っているのを見て、本当に礼儀知らずだと思った!目配せして外に出るよう促すと、十分離れてから厳しく叱りつけた。「お妃様の丹青の心を乱すとは、お前の身が危ないぞ!」

郁離はそのような言い方を聞き、自分たちは同じくお妃様に仕える上級宮女であり、さらに屋敷にいた頃からのご縁もあるのに、と心の中で委屈に思った。「陛下が李お妃様に菊の花を賜ったのよ。百鉢以上もね」

幽蘭はそれを聞いて心中穏やかではなかった。きっとあの恥知らずが何か策を使ったのだろう!郁離に詳しく尋ねた。「よく聞かせて。陛下はこの数日慕嫔様をお寵しになっていたはず。どうして李お妃様に菊の花など贈られるのかし...