椒房の寵

302話

少しして、鄧全が宝石や真珠、銀の延べ棒や銀票を詰めた箱を抱えた部下たちを引き連れ、皆の前に現れた。全ての記録帳や会計簿も一緒に持ってこられていた。劉子崆は心が灰のように沈み、自分の一生の計画が全て暴かれたのを目の当たりにし、呆然と箱を見つめていた。

周囲の者たちは内心恐れおののき、顔色を失う者もいれば、嘲笑する者もいた。

慕桑は無表情で下の者たちを見下ろし、ゆっくりと口を開いた。「お前の義父が劉明忠だからといって、このことに手を出さないと思うな。これからは宮中の規則に従って処理する。劉子崆、会計帳簿の虚偽報告、銀一万二千両の横領、宝石三箱分の賄賂受け取り。宮規に従い、打ち殺しとする。宮中の...