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192話

淑妃は彼女たち二人の会話を笑顔で見つめながら、思わず口を開いた。「お二人とも才女でいらっしゃるのに、妹はただの俗物でございます。江南には何か美味しいものがあるのかしら?」

この一言に一同が笑いだし、慕桑は面白そうに顧玥の鼻先をつついた。「本当に小賢しいわね。姉さんの次の言葉が食べ物のことだなんて、どうして知っていたの?」

淑妃は嬉しそうに声を上げた。「姉上、早く教えてください!この詩の中にどうして食べ物があるのですか?それではやはり俗っぽくなってしまうのでは?」

「みな俗人なのだから、俗気がないわけがないでしょう?」慕桑は皆の期待を十分に煽ってから、ゆっくりと落ち着いて詠みあげた。「寒食...