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610話

老顧は麦萍が私の妻だとは知らない、ましてや彼女が外国語学校を経営していることも知らない。

この話を聞いた瞬間、私は完全に頭が混乱し、大きなショックを受けた。この大胆な行動を取ったのが自分の妻だったとは、まさか萍がこんなことをするなんて。

なぜ萍が5万部も新聞を増刷したのか、その意図は明らかだ。

萍の出費の規模は本当に派手だ。彼女までもが票集めのための虚偽工作に加担するとは、しかもその規模と強さがこれほどまでに大きいとは。江城市最大の票集めと言っても過言ではない。

急いで老顧との電話を切り、すぐに萍の携帯に電話をかけたが、電源が切られていて繋がらない。

次に萍のオフィスに電話をかけたが...