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60話

「バカな萍児、勘違いしてるよ。君のせいなんかじゃない。君は僕のために真心と純情を守ってくれていたんだ。僕たちの変わらぬ愛を見守っていてくれたんだよ。全部自分が招いたことなんだ」僕は萍児をしっかり抱きしめた。「実は今、したくないわけじゃないんだ。むしろ、すごくしたい。でも、君の聖なる純潔を汚すことはできない。君の清らかさを前に、僕は顔向けできない。自分の魂を洗い清めると決めたんだ。そうすれば、僕たちは...。実は分かってるんだ、君の心の中では結婚するまで待ちたいって思ってるんだろう?ずっとそう思ってきたんだよね」

「あなたが欲しいって思ってるの、感じたわ」萍児はクスクス笑いながら言った。「楓お...