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518話

「五ちゃんのお父さんが五ちゃんに尋ねた。「お前が言ってる相手はいくつだ?」

五ちゃんはためらいがちに答えた。「僕と……同じ……同じ年です」

「だめだめ、早く占いを終わらせなさい」五ちゃんのお母さんはきっぱりと言った。「同い年なんて絶対だめ、最低でも3歳年下じゃないと。幸い私たちが来てよかった。まだ手続きしてないなら問題ないわ。早くあの人と占いを済ませなさい。そうしないと本当に私たちの命が縮むわよ」

五ちゃんは言い返した。「お母さん、なんでそんなに頭が固いの?占い師なんて金目当ての詐欺師じゃないか。どうしてそんなでたらめを信じるの?僕は年下なんて望んでない。むしろ年上の方が好きなんだ」

五ちゃん...