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350話

私はドキッとした。ひょっとして萍からの電話だろうか?急いで電話を取ると、英姉の声が聞こえてきた。「もしもし、寝坊助の萍ちゃん、起きた?」

私は一瞬呆然として、それから言った。「英姉か、萍を探してるの?」

「そうよ、休みだから今日暇だし、あなたの家の萍ちゃんに一緒に買い物に付き合ってもらおうと思ってね!」英姉はにこにこ笑いながら言った。

私の心が冷たくなった。萍は英姉のところにいないのだ。慌てて言った。「萍はまだ寝てるよ。昨夜あまり休めなくてね、今日はゆっくり寝るつもりだから、やめておこうよ」

「そう、わかったわ。あはは、もしかして昨夜お二人でまた激しく楽しんじゃって、萍ちゃんが今日起き...