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34話

「萍児はそっと立ち上がってベッドの方へ戻り、母の隣に座って、静かに言った。「おばさん、私たちのことは、もう気にしないでください。お体が一番大事です。こんなことで体を壊さないでください。おじさんとおばさんが私を可愛がってくれたこと、ちゃんとわかっています。私もずっとおじさんとおばさんを実の両親のように思ってきました。宝宝兄さんは大人なんだから、きっと自分なりの考えがあるはずです。無理に彼を説得しようとしないでください」

萍児は今まで私のことを「楓兄さん」と呼んでいたのに、今回は「宝宝兄さん」と私の幼名で呼んだ。それが意外だった。

そして萍児は私の腕を引いて「立って」と言った。

私は立ち上がっ...