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331話

「あ」私と小鳳は思わず声を上げてしまった。

「どうしたの?」藍月は不思議そうに私と小鳳を見て、手で髪に触れる。「どう?似合わない?」

私はハッと我に返り、慌てて小鳳に目配せし、それから藍月に向かって首を振った。「い、いや、何でもないよ。似合ってる、すごく似合ってる」

小鳳も我に返り、急いで頷いた。「藍姉さん、本当に素敵よ。ますます元気に見えるわ」

「じゃあ、なんで二人とも声を上げたの?びっくりしたわ」と藍月が言った。

「髪型があまりにも素敵だから、僕と小鳳は君の美しさに驚いちゃったんだよ」と私はにこやかに言った。

小鳳は急いで頷いた。「そうよ、そうよ。江兄の言う通りよ」

藍月は嬉しそうに私を見...