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268話

白雲の萍児に対する態度は以前と比べて、突然大きく変わった。私と萍児が結婚したことで白雲が諦めたからなのか、誤解を恐れたからなのか、それともこの期間にあまりにも多くのことが起きて、皆の身体だけでなく心も洗い流されたからなのか分からない。

白雲の萍児への態度の変化を見て、少し意外に思うと同時に、より多くの安堵を感じた。

私も萍児に微笑みかけた。「萍児、いいから、入って少し座っていなさい。白雲との話が終わったら、すぐに帰るから」

萍児はそれまで笑いながら白雲の誘いを断っていたが、私がそう言うと素直に入ってきて、一人掛けソファに座った。

「ふふ、やっぱり旦那さんの言葉は重みがあるわね」と白雲は...