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985話

今朝も王博に引っ張られて長い間もてあそばれた。二人は共に深い眠りについたものの、諺にあるように「疲れ果てた牛はいても、耕し尽くされた田んぼはない」。羅馨は王博がまだ熟睡している間に目を覚ました。

隣で満足げな寝顔を浮かべる王博と、その眠りの中でさえ自分の体に這う不埒な手を感じ、羅馨は怒りが込み上げ、枕を持ち上げて思いっきり叩きつけてやりたい衝動に駆られた。

だが、今の自分は裸のまま彼の腕の中にいる。このまま彼を起こしてしまえば、災難を被るのは自分だろう。そのため羅馨は息を殺し、細心の注意を払って王博の腕から抜け出した。

この厄介者が目を覚ます前に服を着終えなければと、慎重に動く。ベッドか...