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976話

そして二人の関係性はまさに女強男弱で、その構図が自然と愛にも持ち込まれていた。孫偉の一挙一動はすべて羅馨の同意が必要で、彼女が少しでも不満の素振りを見せれば、孫偉はすぐさま手を止めていたのだ。

今夜の状況はそれとはまったく異なっていた。今日の王博は昨日ほど荒々しくはなかったものの、それでも終始愛のリズムを支配していた。いつ優しく、いつ激しくなるかはすべて彼の采配次第で、羅馨はただ受け身でそれを受け入れるしかなかった。

王博の動きは今、非常に激しかった。確かに羅馨に配慮して少し抑えてはいたものの、それ以上に自分の欲望を満たすためのものだった。羅馨の双丘に残された指の跡や、徐々に赤みを帯びてい...