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945話

しかし二人の濡れた体が密着していることに加え、羅馨の長い髪が上下に揺れ、時折自分の顔や首に張り付くことに、王博は少し落ち着かなさを覚えていた。

そのため、羅馨の腕の力が少し緩んだのを感じた瞬間、王博は彼女を抱えたままエンジンカバーの上に置いた。そして羅馨が反応する間もなく、彼女の腕の間から頭を抜け出させた。

羅馨が気づいた時には、王博はすでに彼女の両足を自分の肩に乗せ、片手で太ももを回り込ませて手首を掴み、彼女の腹部に押さえつけていた。これにより彼女の手を制御するだけでなく、体も動けないよう固定していた。

羅馨と長引かせるつもりはなく、王博は大胆に動き始めた。ただ予想していたよりも、羅馨...