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871話

しかし幸いなことに二人の女性は目の保養になるほど美しく、王博は酒を飲みながら二人の表情や仕草を楽しんでいたので、退屈さは感じなかった。暇つぶしに、王博は彼らが飲んでいるこのボトルが孫偉が昼間に買ってきたものではないかと思い出した。

孫偉が自分に羅馨と寝るようにと言った発言を思い返し、王博の頭はぼんやりとした。本来は羅馨のために用意していた酒が、あちらでは使わずに物事が済んでしまい、最終的にはここで飲むことになったのだ。

まったく無駄にならなかったものだ。王博はボトルの説明書きを注意深く見て、このお酒のアルコール度数はそれほど高くないことに気づいた。なぜ向かいの二人は、一人がグラス一杯、もう...