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850話

王博の汗の匂いと陳欣然の香りが混ざり合い、さらに彼女の下半身から漂う強烈な花の香りが加わって、奇妙な匂いが車内全体に充満していた。

陳欣然は両手で王博の首にしがみつき、顎を彼の肩に乗せ、真っ白な歯で下唇を噛みしめていた。鼻翼は下半身への絶え間ない出入りに合わせて開閉し、熱い息が王博の首筋にかかり、彼に心地よい痺れをもたらしていた。

次第に力が抜けていく陳欣然の柔らかな体を抱きながら、王博はほっと息をついた。もし彼女がこれ以上もがき続けていたら、王博にはもう彼女を相手にする余力はなかっただろう。耳元で聞こえる美女の荒い息遣いを聞きながら、王博は尋ねた。「気持ちいい?」彼の予想通り。

陳欣然...