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828話

彼は羅馨の両脚を自分の肩に架け、片腕で抱え込んで固定すると、空いた手で彼女の両手を交差させ、しっかりと小腹の上に押さえつけた。同時に王博は顔を横に向け、絶えず羅馨の滑らかなふくらはぎに舌を這わせていた。この時、羅馨はベッドに横たわったまま目を閉じ、心は悲しみに満ちていた。思いがけず身を委ねることになっただけでも辛いのに、今は拒否する力さえ残っていなかった。そして相手の絶え間ない攻めに、彼女の体はまた熱を帯び始めていた。

この快感は先ほどよりも強烈な刺激で、抵抗する意識さえ薄れさせていった。まさにその「抵抗しない」という思いが頭の中でちらついていることに、彼女は苦い思いを感じていた。ただ思考の...