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821話

明らかにこの時の羅馨は口紅を塗っておらず、むしろ顔色は蒼白で少し乾燥して唇が荒れていたのだが、王博にはそれが今までにないほど魅力的に映った。危険と知りながらも思わず味わいたくなるような存在に。以前の羅馨は冷酷な毒蛇のようで、牙をむき出しにしなくても危険な存在だと感じさせ、彼女に対する思いがあっても心の奥底に埋めておくしかなかった。しかし今、羅馨の顔に浮かぶ弱々しい表情が、王博の心に潜んでいた思いを爆発させた。

所有し、もてあそびたいという衝動が湧き上がる。王博は自分の下半身が反応し始めるのを感じ、急いで顔を背けたが、視界に入った光景はさらに彼の心を乱し、股間の巨龍は完全に起き上がってしまった...