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782話

「そして耳元で聞こえる趙茹の声も、王博にとっては心地良いものではなかった。自分の尽くしたことに見合う見返りがないように感じられた。

「茹姐、欲しいの?」

趙茹は王博の切迫した問いかけを聞いて、顔を赤らめながら頷き、口から漏らした。「うん…」

王博の指使いは確かに悪くなかった。しかし指はやはり小さすぎる。長時間弄られて高まってきてはいるものの、このままでは満足できず、むしろ少し堪え難くなっていた。彼女の口から漏れる声は、否応なしに催促の意味を含んでいた。

趙茹の反応を得た王博は、すぐに指を引き、二人の体から掛け布団をめくり上げ、起き上がった。趙茹も俯きながら、恥ずかしそうに両手を絡ませ、...