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721話

「あっ、ああ……」

陳欣然は今、完全に快感の海に身を委ねていた。彼女の全身が震え、口からは甘い吐息が漏れる。潤んだ瞳で王博を見つめながら、彼の質問に答える余裕など微塵もなかった。

しかし、抑えきれない甘い声に恥じらいを覚え、思い切って王博の唇を奪った。これ以上自分を恥ずかしがらせる言葉も、自分の艶めかしい声も封じ込めるように。

王博はもちろん拒むはずもなく、陳欣然の柔らかい唇に触れると同時に、主導権を握り、彼女の小さな舌を強く吸い込んだ。彼女の口の中の甘さを味わいながら。

二人が密着すると、陳欣然の乱れた髪が二人の間に垂れ下がり、髪の毛が顔を優しく撫で、髪の先が王博の鎖骨をかすめ、細かな...