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598話

「ふあっ…」羅韻は身体を震わせ、両脚で王博の首をきつく挟んだ。目を閉じたまま、自分の中に入る王博の逞しさを見ようとはしなかった。ただ、あの満たされる感覚が再び戻ってきて、まるで一昨日のホテルでのことのようだった。

王博はそのまま何百回も力強く動かし続け、羅韻が唇を閉じたまま必死に声を抑えているのを見て言った。「部長の執務室はやっぱりいいな。防音だし、思い切り声を出しても誰にも聞こえないぞ」

「本当?あぁ…ちょっと止めて」

「もちろんさ。我慢しなくていい。出したいなら思いっきり出せよ」王博はそれだけでは物足りなく感じ、羅韻の中から引き抜くと言った。「立って、机の端に手をついて、お尻を高く突...