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586話

羅韻は自分が一歩一歩と堕ちていくのを感じていた。王博にキスされ、愛撫され、彼の手によって濡れそぼるようになり、今やその挑発に心を乱され、情を揺さぶられ、なんと纖纖とした玉手で夫以外の青年の秘所に触れてしまっている。夫以外の初めての男性の秘所を目の当たりにしただけでなく、心の中では不思議と何の隔たりもなく彼に触れたいという欲望が湧き上がっていた。

羅韻は自分がどうなってしまったのか分からなかった。王博に出会ってから、とんでもなく破廉恥になってしまった。彼のハンサムな顔立ちのせいだろうか?彼の可愛らしく面白い話し方?彼の逞しく美しい体つき?まさか彼のキスや愛撫、いやらしい行為のせいではないだろう...