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39話

王博のあまりにも恐ろしい姿に、柳依児はその場に立ち尽くし、身動きひとつできなかった。彼に抱きしめられ、睡眠用のワンピースの下に手を忍び込まれるままだった。

その荒々しい手つきを感じながら、柳依児の胸には奇妙な屈辱感が湧き上がってきた。まるで自分が一人の女性としてではなく、王博の欲望を発散させるための道具でしかないかのように。

恥辱の感情が心を覆い、目は死んだように虚ろになった。自分の下半身に迫る大きな手を感じながら、柳依児の目から涙があふれ出した。

「私はただの安い女、誰とでも寝る女、自分の生徒を誘惑するような女——」

「私は最低な女だわ!」

柳依児は情けない自分を激しく責め、今この...