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383話

秦欣はこの時、本当に死ぬほど恐ろしかったが、立ち上がって「私はあなたの義姉よ!」なんて言えるはずもない。今は少しでも動けば正体がバレてしまうと思い、じっと動かずにいた。小李も非常に困った状況で、止めようにも何の理由も思いつかなかった。

結局、この女は自ら尻を突き出していて、本人も拒否していないのだから、自分が何を言う権利があるのか。所詮、最近紹介されたばかりの「お姫様」なのだから。

小李が困って何も言えないでいる間に、小呉は手早く前に進み出て「さっきの一発じゃ物足りないな、もう一回ちゃんとやるか!」

そして頭を下げて秦欣に言った。「怖がらなくていいよ、俺たちは仲間だ。安心しろ、損はさせな...