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364話

李さんは慌ただしく秦欣に飛びつき、あちこちと手を這わせ始めた。秦欣は心の底からこの李という男を嫌悪していた。彼は人格も劣っているし、仕事も怠け者で、見た目もとても卑猥だった。

身長は160センチちょっとで、ずる賢そうな目つき、まるでネズミのような容貌をしている。もし夫と彼が親しくなければ、秦欣は一目も見たくないと思っていた。だが誰が想像しただろうか、秦欣がある日彼に身を委ね、必死に体を売って彼の機嫌を取らなければならない状況になるとは。秦欣は本当に悲しくなった。

このネズミのような李が自分の体の上をあちこち這い回るのを見て、秦欣は吐き気を覚えた。しかし拒否することもできず、素直に従うことも...