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57話

彼の言葉が終わらないうちに、部下はさっと腰紐を引き抜いた。浴衣が崩れ落ち、中は何も身につけていなかった。

大物は黙り込んだ。彼は皮肉めいた笑みを浮かべて言った。「何のつもりだ?」

部下は顔を横に向け、顎で自分の傷を指し示した。確かに、痛々しい傷だった。

だが明らかに、大物の注意はそこにはなかった。彼は言った。「やる気はない」

残念ながら、普段は言いつけを守る部下は、今回ばかりは大物の言葉を無視した。彼は書机の上に腰を下ろし、大物に向かって足を開いた。

彼は大物の服を引っ張り、相手を引き寄せた。「大丈夫、僕が動くから、あなたは何もしなくていい」

大物が何か言う前に、部下が近づき耳たぶを舐め上げた...