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509話

リオンは慎重に血腫を取り除いていたが、頭蓋内の約5センチの深部に達したとき、突然、大きな血管から血が噴出した。これが血腫形成の元凶だったのだ。この血管は外頸動脈からの最大分枝であり、硬膜中動脈の頭蓋内起始部だった。鮮やかな赤い血液が頭蓋内の白い脳組織を赤く染め上げていく。頭蓋内での出血が過多になれば、手術の失敗を意味する。

リオンが口を開く前に、姜帆はすでに動き出していた。一本の銀針を患者の太陽穴に刺し、その手を銀針から離すことなく置いたままにしていた。姜帆の手をよく観察すると、彼の指が非常に微細な振幅で銀針を震わせているのが見て取れた。

効果は極めて顕著だった。姜帆が銀針を太陽穴に刺した...