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453話

驚きが過ぎ去った後、姜帆は灯りを頼りにその姿を見た。

非常に端正な容姿の人物で、見たところ二十歳そこそこの若さだった。

白い長袍を身にまとい、その上には祥雲の模様が刺繍されていた。頭には黒い高帽を被っている。

一対の瞳は異様なほど妖しく、見つめられると魂を吸い取られそうな感覚に陥る。

「お前は何者だ?」

ロバートたちもこの人物の醸し出す雰囲気に圧倒され、思わず尋ねた。

「ここで会ったからには、本来の名を名乗ろう。徐敬明だ!」

男の声は、その瞳と同じく人の心を惑わす力を持っていた。油断すれば心を奪われそうな魅力があった。

釈行雲は疑わしげに徐敬明を見つめ、首を傾げながら言った。「...