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376話

帝都の渋滞は一朝一夕で解決できるものではない。今のように、前方は水も漏らさぬほど詰まり、後方は次から次へと車が連なり、姜帆も進退窮まっていた。

半日待っても車は十メートルも進まず、独孤小玲のせっかちな性格がまず耐え切れなくなった。

「いつまで詰まってるのよ?車なんか放っておいて、歩いて帰りましょうよ……」独孤小玲が焦れて言った。

「歩いて?」姜帆は憂鬱そうに言った。「こんな遠いのに、いつになったら着くんだよ」姜帆は体力には自信があったが、それは無駄に歩き回るのが好きだという意味ではない。さもなければ、彼がショッピングをあれほど嫌悪することもなかっただろう。

しかし今の姜帆に発言権はなく...