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337話

部屋に入ると、姜帆は噂の李遠東を目にした。

骨と皮ばかりで、肌は非常に白く、おそらくサラリーマンか何かだろう。

今、彼は親指ほどの太さの縄で五寸縛りにされ、柱に繋がれていた。表情は狂気に満ち、姜帆たち三人が入ってくるのを見ると、凶暴に前へ飛びかかり、小屋全体がそれに合わせて揺れ動いた。

彼の眼球は白く濁り、口の端には涎を垂らしていた。見るからに恐ろしい姿だった。

姜帆はその様子を見て大いに驚いた。「まずい、これは憑き物だ!!」

中医学では、この現象を「失心瘋」と呼び、道教の説では「陰魂附体」、民間でよく言う「悪霊憑き」だった。

「またでたらめを」季方は姜帆を横目で見ながら言った。

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