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33話

姜帆の手に真気が巡り、その石から放たれていた眩しい赤い光が、姜帆の内力によって徐々に薄れていった。やがて本来の姿を現したそれは、半透明の赤い珠だった。

やはり太陽晶石だ。ただし中のエネルギーはほぼ消え去っていた。それでもわずかな残留エネルギーでさえ、これほど強大な力を持っているとは。

「これはどこで拾ったんだ?」姜帆は赤い珠を指さしながら、大牛の父親に尋ねた。

こんな辺鄙な場所で伝説の品を目にするとは思わなかった。大牛の父が火毒に冒された理由も納得できる。

伝説によれば、この太陽晶石は長年太陽の光を浴び続け、大量の太陽真火という至剛至陽のエネルギーを蓄えているという。もしその太陽真火で...