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240話

蠱術は苗疆地方を発祥とし、蠱虫の種類によって毒蠱と虫蠱に分けられる。

この二系統は、どちらの流派であっても、その根本は自らの気息で蠱物を養い、人と蠱の一体化を達成することにある。

例え忌まわしい尸虫であっても、人体内の真気で養われているのだ。

しかし、ある種の蠱術は虫や毒物を育てるものの、完全に蠱術の体系から離れ、独自の流派を形成している。それが伝説の「南洋血蠱」だ。

南洋血蠱は東南アジアで盛んだが、その創始者は苗疆万蠱門の弟子である石毅という者だった。

石毅は生まれつき聡明で悟性が高かったが、残念ながら根骨に恵まれず、本門の心法を修めても一向に進歩せず、入門から五年経っても蠱を操る...