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230話

「証明?」袁宝陸は唐啓明の質問に言葉に詰まった。彼らは姜帆の話を聞いただけで、有力な証拠は何も得ていなかったからだ。唐宝剛が彼を信頼しているとはいえ、証明がなければ、この派閥の序列に関わる問題を乗り越えることはできない。

洪幇では、正当な理由なく長老を名乗るなど、皮を剥がれ筋を抜かれるほどの重罪だ。その保証人までもが連座して罰せられる!

そう考えると、袁宝陸も躊躇いを覚えた。彼も姜帆が明字派の祖父だと証明することはできない。もし姜帆の保証人になって何か不正が発覚すれば、袁宝陸は江湖での顔が立たなくなるだろう。

「そうだな、紅帖や申報文書はあるのか?」唐啓明が尋ねた。

「それが、姜さんは...