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173話

「まさかあの娘の家がボロボロになっても、こんなに価値があるとはな。うちの大牛はまだ嫁さんがいないんだが!」趙のじいさんの思考はすぐに遠くへ飛んでいった。

誰だって自分の子どもを心配するものだ。

姜帆は二人の説明を聞いて五道口のあの数軒の家の価値を知ると、舌を巻いた。

自分は必死に働いて金を稼ぎ、工場を経営して、このままの勢いで衰えなければ、億万長者になるにはまだ数年の奮闘が必要だ。

一方で人によっては何年も前に数軒の家を買って、ちょっと手放すだけで自分の何年分もの努力に匹敵する。この世界はあまりにも不公平だ。

難怪、姬春翔が惜しがらないわけだ。簡単に稼いだものは、使うときも気が楽なん...