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160話

早朝、姜帆は階段に立ち、大勢の人々が趙老人を取り囲んで質問攻めにしている様子を見ていた。趙老人は応対に忙しそうだった。

趙老人が恥をかくだろうと思っていたが、この老いた詐欺師は独自の理論体系を持っていて、患者たちを見事に煙に巻いていた。

まるで専門家のような風格さえ漂わせている。

趙老人が本当に何も分からないと思ってはいけない。

数日間『傷寒雑病論』を読んだだけの彼も、無学というわけではなかった。多くの病気の診断は驚くほど的確で、彼が語る治療法は姜帆でさえ聞いたことがないものばかりだった。

でたらめを言っているのかと思ったが、よく考えてみると、姜帆は驚くべきことに気づいた。趙老人の言...