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979話

「俊博が自分の口から『もういらない』と言わない限り、私は死んでやるわ。俊博がいなければ、この命なんていらないのよ」

茹雲の言葉は淡々としていたが、よく味わえば、その中から王俊博への深い愛情が伝わってきた。それが安大壮の決意をさらに固めた。「叔母さん、僕は俊博さんとあなたを助けに来たんです」と安大壮は笑顔で答えた。

「なに?私たちを助けに来たの?引き裂きに来たんじゃなくて?」茹雲は驚きながら安大壮を見つめた。

「叔母さん、どうして僕があなたたちを引き裂く必要があるんですか?俊博さんの話から、二人は本物の愛情で結ばれていることがわかりました。俊博さんは純粋な人です。嘘をつくような人じゃない。...