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978話

だが、いずれにせよ、安大壮は試してみるつもりだった。この頑固な老人に俊博と茹雲という忘年の恋人たちを許してもらえるよう全力を尽くすつもりだ。安大彪の言う通り、茹雲は俊博と一緒になると心に決めていて、もはや誰にも説得できないのだ。

それに、安大壮は彼女たちを理解し、支持する気持ちで来たのだ。誰しも七情六欲を持つ人間なのだから、どうして一生涯寡婦として過ごさせなければならないのか？茹雲はすでに安平のために二十五年も寡婦として生き、義父の世話をし、娘を育ててきた。十分にこの老人に報いてきたはずだ。どうして彼女を絶望の中に追い込む必要があるのか？

「忠おじいさん、茹雲おばさん、大壮です。入りますよ...