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976話

「蘭子の件だって同じじゃないか!蘭子は安家寨に親戚もいないし、家族なんていない。大壮が彼女の唯一の家族なんだ。二人が望んでるんだから、誰も追及する権利なんてないはずだ!」

「大彪おじさん、こうしよう!忠爺さんの意見なんて気にしないよ。俺を殺す度胸なんて誰も持ってない。兄貴だってそんなことさせるわけがない。一つだけ聞きたいんだ——茹雲はどう思ってるんだ?」王俊博は真剣な表情で尋ねた。

安大彪は王俊博をじっと見つめ、心の中で思った。みんなこいつを男として見くびっていたが、見る目がなかったな。どんな惚れ薬を使ったのか知らないが、五十代の茹雲をすっかり骨抜きにして、この男じゃなきゃダメだと言わせる...